オペラの楽譜


こんにちは。

飯田市上郷にある、うたとピアノの音楽教室アリアです♪


ピアノや合唱の楽譜はレッスンに通っていない方でも目にする機会もあるかとは思いますが、今日はオペラの楽譜のことを少し書こうと思います。

オペラの楽譜は、大きく分けると指揮者が使う総譜(フルスコア)と主に歌手が使うピアノ譜(ヴォーカルスコア)があって、このように違っています👇。
(ちなみにオケ奏者は自分のパートのみのパート譜を使います)
上がフルスコア。オーケストラ各楽器ごとの音がすべて書かれてあり、歌パートは楽器より下、テンポ感の要である打楽器群は更に歌の下に(見切れてますが)書いてあります。

下のヴォーカルスコアでは、オケパートがピアノ用にアレンジされ、歌パート+ピアノ伴奏という構成に書き直してあります。
このピアノアレンジも結構重要で、同じ演目でも歌手はxx版、ピアニストはoo版がいいなど、使い勝手が違ったりもするのでした。

歌い手たちはこのヴォーカルスコアをもとにそれぞれの役を学んでいきます。もちろん、時にはフルスコアを開いたり音源を参考にしながら、実際の楽器との絡みや音色の配合など音楽づくりに織り込んでいくこともします。

実はオペラのスコアには場面や所作の説明、いわゆるト書きも書かれていたりして、五線や音符がなければほぼ演劇の台本と同じなのです。なので、台本部分だけを抜き出したリブレットというものもありまして、物語を理解したり、歌詞をより言葉らしくしゃべる練習などに使ったりします。
右は日本語対訳付きイタリア語オペラのリブレット、左はドイツ語訳の古いリブレット。

こうしてリブレットで読み直してみると、言葉のリズムや音韻がより際立って感じられ、楽譜に戻ったときにいろいろと新たな表現が見えてきたりするので、こちらも欠かせないアイテムです。
最近はネットでリブレットや対訳が読めたりもする便利な世の中になりましたが😁


大きい生徒さんたちのレッスンで、何かの説明ついでにオペラの楽譜をお見せすると

「わあ〜こんなふうなんですね!😍」

という反応が返ってくることが多く、そういえば声楽専門のわたしでもオペラの楽譜なんて大学に入るまで触れたことなかったな、と思い当たったのでした。

ちなみに上の方に載せてあるフルスコアを編集したのは、音楽科受験生必須の有名教材コールユーブンゲンの作者なんですよ♪

音楽教室アリア

飯田市上郷

https://aria-music.localinfo.jp

音楽教室アリア

長野県飯田市上郷にある、うたとピアノの音楽教室アリアです。

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