講師紹介
田中 淳子
Junko TANAKA
Soprano
欧州にてA.Carangelo、W.Salio、ウィーン国立音大元教授F.Donner、ウィーン国立歌劇場G.Hornik、M.Cencic 他 各氏の下で研鑽を積む。
原謡子氏、杉本周介氏より古楽唱法の指導を受ける。
国内外で演奏活動を続けながら、後進の指導に当たっている。
ピアノを始めたのは年中の時でした。
母によると
「ピアノがひけないとうたがじょうずにならないからピアノならう!」
と言って、同級生のレッスンに自分からくっついて行ったそうです。
目的が「歌をうたいたい」だったので、それはそれはのんびりゆっくりのピアノ人生…転機が訪れたのは中学3年生のとき。なんと、所属していた合唱部で伴奏を任されてしまいました。これは…弾けない!さすがに責任も感じて、そこから真面目にピアノに立ち向かい始めました。
その甲斐あってピアノもどうにか弾けるようになり、めでたく歌もじょうずになって音大の声楽科に進学。卒業後は縁あってヨーロッパへ渡り、音楽の都ウィーンで憧れのドイツリート!と思いきや、ひょんなことからカトリック教会でお仕事をいただいたり、オペラの舞台にも乗る機会を得て、がむしゃらに取り組んでいるうち各地の音楽祭やミサなどでも歌わせていただけるようになりました。
演奏活動の合間には、個人の生徒さんのほか合唱団の指導や録音に携わったり、通信教育で日本の資格を取った音楽療法の経験を買われ療育やグループレッスンの場にも呼んでいただいたりなど、いろいろな経験をすることができました。
ヨーロッパ生活を通じてわたしがいちばん強く感じたことは、クラシック音楽が本当に生きて育ってきた場所に、現代のわたしたちも生きているのだということです。
そんな音楽とともにある感覚や、在欧中お世話になったここに書ききれない先生方が世界トップクラスの現場で活躍しながら教えて下さった色々なことも、レッスンを通じてお伝えしていけたらと願っています。
教室の名前に選んだ『アリア』とはイタリア語で大気のこと。みなさんにとって音楽が、大気のように身近にあってあたりまえなものになりますように。
感じる心と伝える力をたいせつに、ひとりひとりに寄り添って、ともに音楽を楽しんでいきたいと思います。