ディーヴァのレッスン
こんにちは。
飯田市上郷にある、うたとピアノの音楽教室アリアです♪
世界的なメゾソプラノのひとり、ヴェセリーナ·カサロヴァさんのマスタークラスを聴講してきました。
年齢制限に引っかからなければ受講オーディションにエントリーしたいくらいだったけど!(泣笑)
彼女の声を初めて聴いたのは、まだ学生の頃。ソプラノのエヴァ・メイ演じるジュリエットとのベッリーニ『カプレーティ家とモンテッキ家』の録音でした。
「なんてイケvoiceなロミオなの!」
って思った若き日のわたし。
その後ウィーンの舞台で生のお声を聴き、ご縁あって彼女の生まれ育った街を訪ねたり、母国の曲を演奏させていただいたりして、ずっと気になる歌手の筆頭だったカサロヴァさん。
レッスンを聴講させていただいて、イケvoiceのみならず相当なイケMen(ドイツ語で人間のことをMenschって言う、そっちの意味です)でした。熱くてキュートで、そして謙虚。
通訳さんが付いたのですがドイツ語で話されていたので、彼女の生の言葉が解って本当によかったと思いました。
肝心のレッスンは、3名のとてつもなく素晴らしい若手歌手たちが受講し、え?直すとこなんてあるの?みんなべらぼうにうまいじゃない?という実力派揃いだったのですが(カサロヴァさんもおっしゃってました。全員ダイヤモンド級ね!と)、その、ほんのちょっぴりの修正で響きがぐんと良くなる。
おっしゃっていること自体は、わたしも普段言われていること、言っていることとそう離れていないのですが、その精度。どこからそのズレが始まるのか、そしてどこまで許容範囲なのか。
歌っていて、そして教えていて一番難しいのが、そのズレの見極めだと最近感じています。
いいところにハマれば覿面に判る。でも、悪くないけどズレている時、果たして可か不可かの判断が難しいし、下手すれば気づかない。
「悪くないからあまり指摘されないだろうけどね。でも、もっとよくできるよね。本来の声がハマれば」
同じことをわたしも師匠に言われます。
なるほど、こういうことなのか。と、声の精度をどんどん上げていく受講者たちを拝見しながら思いました。
昔とはオーケストラの性能が違う。だから発声を変えていかなきゃ歌手は潰れちゃうよね、とはわたしの学生時代から言われてはいましたが、カサロヴァさんいわく
「35年歌手やってるけど、もう30年前ともオケが違うから!歌手はずる賢くなって、声を節約しつつオケを抜かないとね」
と言って伝授しているテクニックが、まさに今わたしが毎度指摘されてなかなか身につかない(その時にはできるし、解った!って思うんですよ!でもいつの間にか戻ってる😭)ポジション取り。申し分なくうまい歌い手さんでも客観的に変わって行く様子を目の当たりにして、甘いこと言ってないできちんと身につけるべきテクニック!と再確認しました😵💦
ピアニストの河原先生も素晴らしく、太メンぶりにも磨きをかけてらしてIL DEVU公演も聴きに行きたくなりました!
あの太い指が魔術のように鍵盤をさばく、どうなってるの⁉とガン見しちゃいました。
いいレッスン聴くとすぐに試してみたくなりますね。夜中に帰宅してすぐ、レッスン室に行き…ああ、やりかけの編曲が😭
とにかく素晴らしかった公開レッスン、実現させてくれた名音とMCSヤング・アーティスツさんに感謝です!
音楽教室アリア
飯田市上郷
https://aria-music.localinfo.jp
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