蝶々


こんにちは。

飯田市上郷にある、うたとピアノの音楽教室アリアです♪


ご近所のピッツェリアでお昼をいただいた時のこと。
日本人の奥さまとアメリカ人ご主人がセンスよくコーディネートした壁のひとつを見上げると、たくさんの蝶々が。
それを見て浮かんだのが、ショーソンのLes Papillons(蝶々)という歌曲でした。

わたしたちがよく知っている蝶々の歌といえば童謡の「ちょうちょ」ですし、身近で目にする蝶もあの歌詞のようにひらひらと単独で(たまに2ー3羽戯れて)優雅に飛んでいる姿ですが、ショーソンの歌曲で描かれているのは、この壁の装飾のように群れをなして大海を力強く渡っていく蝶々の様子です。

日本の日常ではあまり思いつかない情景ですが、そういえば秋に時々見られるアサギマダラという蝶は、海を渡って飛んでくるのだそうです。蝶の羽根といえば鱗粉で覆われているイメージですが、アサギマダラの羽の水色の部分は鱗粉がなくフィルムのようになっているのだそうで、渡り蝶の旅をトラッキングするために、時々羽根にナンバリングされた個体も見かけます。
ちょうど新聞に、市内の男性がトラッキングしていた個体が2000km以上離れた台湾で見つかったという記事が載っていました。
ショーソンの蝶々は、そんな力強い旅をして目的の地にたどり着く姿に自分の想いを重ね、

「その羽根の力を借りられたなら、一目散に愛しいあなたの唇に飛んでいって、そこで息絶えるのに」

と歌っています。
詩は、バレエ「ジゼル」の台本も書いたフランスの詩人テオフィル・ゴーティエによるものですが、同じ詩にドビュッシーやシャミナードも曲をつけています。
蝶々という生物から浮かび上がるイメージの違いなども感じられて、興味深いですね。

音楽教室アリア

飯田市上郷

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音楽教室アリア

長野県飯田市上郷にある、うたとピアノの音楽教室アリアです。

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